リストカットシアター
家に帰ると誰もいなかった。
少しは落ち着いてリビングのイスに座り
机にさっきもらった
ブラッドベリーの袋を置いた。
もう一度中身をみると
紙があることに気付いた。
それはただの説明書だったが
ブラッドベリーは色が赤黒くまるで
血で形はラズベリーに似ていた。
亜由美が私を壊そうと
誰かと手を組んでいたと思うと
怒りと悲しみが混ざった気持ちになって
体が勝手に風呂場へ向かって行った。
「亜由美…」
私はそう言ってブラッドベリーを
口に含み食べた。
ハサミでうっかり切ってしまった時の
痛みよりも強い痛みが手首にきて見ると
血が手首からドクドクと溢れていた。
そこで私は気を失った。
目を開けると映画館にいた。
スクリーンの前に女の人が立っていた。
「ようこそ。リストカットシアターへ。私ここの支配人、真理亜と申します」
「あなた、さっき会った人なの?」
「さぁ?なんの事でしょうか?」
「もういいです…。それで何が始まるんですか?」
「ここは死を体験する場です。でもあなたの答え次第で天国か地獄に行くのでご了承してください。」
「え…天国か地獄って…」
「それは後ほどわかりますので。さてあなたが死んだ後どうなるか観てもらいましょう」
少しは落ち着いてリビングのイスに座り
机にさっきもらった
ブラッドベリーの袋を置いた。
もう一度中身をみると
紙があることに気付いた。
それはただの説明書だったが
ブラッドベリーは色が赤黒くまるで
血で形はラズベリーに似ていた。
亜由美が私を壊そうと
誰かと手を組んでいたと思うと
怒りと悲しみが混ざった気持ちになって
体が勝手に風呂場へ向かって行った。
「亜由美…」
私はそう言ってブラッドベリーを
口に含み食べた。
ハサミでうっかり切ってしまった時の
痛みよりも強い痛みが手首にきて見ると
血が手首からドクドクと溢れていた。
そこで私は気を失った。
目を開けると映画館にいた。
スクリーンの前に女の人が立っていた。
「ようこそ。リストカットシアターへ。私ここの支配人、真理亜と申します」
「あなた、さっき会った人なの?」
「さぁ?なんの事でしょうか?」
「もういいです…。それで何が始まるんですか?」
「ここは死を体験する場です。でもあなたの答え次第で天国か地獄に行くのでご了承してください。」
「え…天国か地獄って…」
「それは後ほどわかりますので。さてあなたが死んだ後どうなるか観てもらいましょう」