+Resolution+

依存の理


人は何時生まれ、何時死ぬのかという世の不滅の理を、私は知っている。







生まれた時からそう定められた、運命




ある者はそれを知ると、私を神だと呼び讃え、私も浮かれ喜んだ







…しかし、そこには不死と地位と支配力、そして苦悩が依存し続ける。



それを悟ったのは、神と呼ばれし私のみ



私は嘆いた。













全てを捨てられるならばどれだけ幸せなのだろう


しかしそれは同時に、この世に新たなる私と同じ苦痛を味わう、なんとも不幸な者が生まれることになる。



神は、人と世界を中立させるものであり、絶対に必要不可欠且つ一の存在とされている。








それだけは、…私にも止められぬ理なのだ。









神は、私だというのに。















神は、世を救うもの。





それなのに















私には、…何一つ、救えるものがないのだ。



定められし運命は、それに相当する力と犠牲が必要となる









それを変えることができるのは、













END

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