+Resolution+

運命。


一番残酷現実がまさか僕らに訪れるなんて
運命は時に有り難く時に憎らしいものだと、心の底から知った















「敵襲だ!!!」


誰かが死に物狂いで叫ぶ




その声を聞き数秒も経たないうちに、悲劇は訪れた。





頭上に感じる風をきる音。まさかと思い、空を見上げる…



その光景に思わず目を見開いた








黒い何かが、段々と近付いてきて
















………来る…!








―ドゥン――!!












桁違いの爆発音が町中に響き、直後、町に広がる火の海



「っ痛………」

立ち上がろうと足を動かしたら、熱で足の皮が捲れ血がにじみ出ていることに気が付き、声にならない声が喉を擦った




「っう」

これは本当に自分?
これは本当に現実?



がくがくと膝が震える
それでもなんとか立ち上がり、辺りの状況を確認した。

生きている人など一人もいない、といっていいほどそこに広がるのは悲惨としか言いようがない景色





「みんな、は……!」




僕は走った

足がズキズキと痛む。けれどそんなことはどうでもいい




怪我人しかいない町

母さん達は…



大丈夫。怪我をしていくかもしれないけど…きっと生きている。

早く、急がないと――











ぐしゃぐしゃになった、僕の家

期待はしていなかったけどここまでひどいとは思っていなく、悔しくて悲しくて、ぐっと唇を噛み締めた。


僕はまだ鮮明に覚えている記憶を辿り、…母さん達を探す



「母さん!」

居るわけない居るわけない
皆、ちゃんと逃げ切れたに決まってるじゃないか

…居るわけない


そう思いながらも探している自分に、苛立ちと不安を覚える
確か、僕が出掛ける前には調度此処の辺りに、母さん達が居た、はず

がさがさと、残骸の中を漁った


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