異人荘
ナオト:君はホントに「ネコ」じゃないの?

この「ネコ」の言葉にシファの怒りは頂点に達した。

シファ:てめぇ……!いい加減にしやがれッ!!

と今にも飛び出しそうだったがセラフィの腕に抱かれていて飛び出せない為シファはヒゲを逆立て、手足をバタバタさせて怒りを表現していた。

シファ:おいっ!離せセラフィっ!!一発殴らねぇと気が済まねぇッ!!

セラフィ:離したらまた、問題起こすからダーメっ。

そう言って、セラフィはシファをギュッと抱いて離さなかった。シファは手足のジタバタをやめ、ヒゲだけを逆立ててナオトに向かって威嚇をした。ナオトはそれに多少苦笑いしながらもある言葉に疑問を持っていた。

ナオト:そういえば、さっき「七ツの大罪」って言ってたけどそれってなんなんですか?

シファはもうすっかり落ち着いていて、シファはナオト質問に答えた。

シファ:いいか、まず「七ツの大罪」ってのは犯してはならない最悪の罪のことだ。そして、その罪を司る悪魔がいるんだ。その罪を司る悪魔の一人がオレ様って訳だ。

ナオト:えぇっ!?ってことはシファさんは悪魔なの!?

シファ:そういうこった。

ナオト:随分、カワイらしい悪魔なんですね…?

シファ:なんだと!テメぇ!!

また、ケンカになりそうだったがここでセラフィが仲介に入った。

セラフィ:いやいや違うよナオト。元々は恐ろしい姿だったけど、私が封印してネコ(?)みたいにしたんだよ。

ナオトは混乱にみちた様な表情でセラフィに聞いた。

ナオト:封印?セラフィさ……、セラフィが?

セラフィ:そ、だって私は天使だもん。

ナオト:はい?セラフィが天使…?

ナオトは目が点になりポカンとしていた。

セラフィ:そだよ。

と、セラフィはニコッとして答えた。その答えにナオトは目を見開いた。

ナオト:えーーーっ!?

ナオトはお約束のリアクションをとって驚きを見せた。

ナオト:じゃあ、セラフィが天使でシファさんが悪魔ってこと?

シファ:オレ様が悪魔って、解説はさっきしなかったか?

セラフィ:そゆことだね。それで、私たちはシファちゃんをどうやって元の姿に戻すのかを探して旅に出ていたらいつのまにかここについていた訳。
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