先生が好き

ごめんね。


数日して…

裕実から電話が来た。

〈亜果梨…ぅぅ…ごめんなさい…〉

「裕実…あたしが悪いの…だから…ごめんなさい。」

きっと…

裕実は仁志を奪われた時、

凄く辛かったんだろうな。

裕実があたしを刺した時、
裕実の目は真っ赤になっていた…

腫れていた。


きっと…

毎日毎晩…涙を流したんだろうな。


あたしは、そんな事知るよしもなく…

仁志に、心の穴を埋めてもらい…幸せにひたっていたなんて…

そう思うと、裕実に

申し訳なくて…

顔を見せれなかった。
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