先生が好き
あの家は…
あたしの帰る場所じゃない
〈亜果梨…今、どこにいる?〉
「公園…離れた所…花屋の…」
〈わかった…迎えに行く。今日はうちに泊まって行け〉
「ありがとう…」
誰かに…
泣きすがりたくて…
誰かと…
話したくて…
仕方なかった。
本当の親はどうして
あたしを捨てたの?
そうやって…実の母に言いたかった。
お父さんは…
もっと…早くに死んでからじゃなくて…
会いたかった…。
一目だけでも…。