先生が好き
よくよく考えると…
郁哉を帰りに誘ったあの日…
あたしは郁哉を好きじゃなかった。
ただ、心の穴を埋めて欲しくて、ただそれだけで
……
付き合った。
だから…愛のない恋愛?
をしていた。
恋愛って呼べるものなのかも…
わからない。
何の色も付いてない恋、愛だった。
真っ白な愛。
綺麗な色が付いている訳でもなかった。
そんな…
恋愛は長続きする訳もなかった。
三ヶ月がこの愛のない恋愛の潮時だったのかもしれない。