先生が好き
車の中ではクリスマスソングが流れていた。
暖房が効いていて一瞬冷えた体が温まった。
「亜果梨、今日雪降るってさ♪」
「ホントに!ホワイトクリスマスじゃん♪」
「そうだなぁ♪♪」
先生は、クシャと笑った。
無邪気な笑顔だった。
先生の家に着くと、懐かしい感じがした。
「久しぶりだな…。家にきたの」
「そうだね。」
キッチンにココアを入れに先生が行って、あたしはソファーでドキドキしながら座っていた。
「お待たせ!」
先生が湯気のたったカップを持ってリビングに来た。