先生が好き

先生が車を出した。


片手でハンドルを持ち

もう片手でネクタイを緩めた。


その仕草がとても好きで、ずっと見つめていた。


「なんだ?」

「先生のその仕草…好き…♪」

「そうか…?ネクタイ緩めただけだぞ?」

「うん♪」

だって先生がやってるとかっこよく見えるんだもん…


あたしは先生の手をじっと見ていた。


ところで…どこ行くのかな?


「ねぇ、どこ行くの?」

「秘密♪」

「ええ…」

良いとこかなぁ?

ロマンチックなところかなぁ?



胸を踊らせながら着くのを待った。
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