先生が好き
そして…時間はドンドン過ぎ…放課後。
「亜果梨…あたしに電話してね…」
ちぃはあたしにそう言葉をかけて、帰った。
あたしは教室で先生を待った。
すると…
「待たせたな…」
「ううん…」
「亜果梨…もぉ…別れよう。」
率直過ぎて…
固まってしまった。
『別れよう』
その言葉を聞いて…
覚悟してたのがいっきに崩れ…
涙がボロボロと出た。
「…ぃゃ…ぃゃ…せんせぇ…イヤだよ…イヤだよイヤイャ…うぅ…」
「亜果梨…ごっ…ごめん…グスッ…」
先生…泣いてるの…?
「先生…」
先生は体育座りして膝に肘を乗せあたまを抱え…
泣いていた。
「亜果梨…別れたくねぇよ…でも、退学させられる…だろ…」
「…ごめんね…先生…」
そう言うと先生はあたしにキスをした。
「んっ…」
そのまま床に倒された。
「せっ…んっ…」
涙の味がした。
先生の涙。