王子様とぶつかりました。

と、とにかく謝らないと…

「あ、あの「ねぇ、俺にぶつかってただで済むとも…？」」


かぶった…。じゃなくて！


やっぱ怒ってる…！！


「え、あの…とりあえずすみません」


「とりあえず…？君ちゃんとした誠意が感じないんだけど」


そう言いながら立ち上がった人と目があった私は驚愕した。


「あ…あなた、斎藤祐介！？」

「そうだけど。君は…。思い出した、宮田紗理奈さんだよね」

そんなこんなで、王子と話してしまっている。

斎藤祐介は私と同じ2年ながらも、顔は人形のように整っていて、それ上運動神経よし、成績よし、というパーフェクトな人間。



私の学校では、学園の王子と呼ばれる男だ。