眼鏡男子に恋しちゃった♡ 完
「・・まぁ・・がんばれよ」
「・・・うん!当たり前。」
「んじゃ、また。会うときはそいつ捕まえとけよ?」
「そっちだって!!」
クスっと笑って、快斗は屋上から出て行った。
「快斗、早く告白しないと・・されちゃうよ。その人に」
男として、だっさくなるよ。
忠告・・だけどね。
私は、快斗が出て行ったドアを見つめながら、届かぬ言葉を呟いた。
辺りは、もう赤く染まっていた。
ねぇ・・
あの時も・・こんな夕暮れだったよね。
「・・私は、あの時よりちゃんと素直になってるかなぁ・・・・」
その言葉は、サッカー部のかけ声に呑まれて消えていった。