狙われし姫巫女と半妖の守護者
だって、小学生の頃から真央にはすごく助けられていたんだ。
今も真央との思い出は心に、鮮明に残っている。
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あれは小学2年生の頃のことだ。
私の学年の中でも、随分と威張った男の子と同じクラスになったんだ。
彼はとにかく威張りん棒で、体格もよくて、他の男の子を引き連れて大将みたいになっていた。
クラスの中心で、それはもう周りのことなんて考えないで、男の子らしくがさつに騒いでいた風景がはっきりと思い出される。
もちろん、女の子たちは彼を嫌がって近づこうとはしなかったし、私だってそうしていた。
だけど、ここは山にへだたれた狭い田舎町。
私から遠ざかっても、嫌味な彼はすぐに私に目をつけてきた。
イヤがらせが始まったのは、ある日の昼休みから突然に。
ろう下で女の子の友達とおしゃべりをしていたら、イジワルそうに歯を出して笑いながら、その男の子が近づいてきたんだ。