狙われし姫巫女と半妖の守護者
お母さんの命を縮めたのは誰なのかって、やっぱり私なのかって。
最近の私は暇さえあれば、そんなことばっかり考えている。
暗くて怖い迷路をぐるぐると回っているみたいに、私は答えを求めている。
私の頭の中に真実がないことくらい知っているのに、私はずっと探しまわっている。
だってもう、5月に入った。
今はゴールデンウィークのまっただ中。
お母さんの命日のある月だ。
私は顔を伏せる。
焼かれた鯵の目が、焦点も合うことなく私の方を向いていた。
よみがえるのは、あの日のタイ焼きの目。
乱麻くんの言葉。
『僕の両親は、僕がまだ赤ん坊の頃、戦で死んだらしいよ、烏天狗の手でね』
この言葉がヒントだって言うのなら、私はどう受け取ったらいい?
頭が理解することを拒んで受け付けないんだ。