狙われし姫巫女と半妖の守護者
とんだ薄情者。
ときは素直に流れ、私は怖気づいて歩みを止めた。
私は布団を引き上げて顔を埋める。
優し過ぎるくらいやわらかい。
本当に、私はどうするんだ……。
ろうそくが消えたところも、夜と朝の境目も全部気づかずに、私は布団の上で起き上がったまま考えていた。
眠れるわけなんて、なかった。
眠らなくても答えなんて出るわけがなかった。
半妖の村、人間の世界とは違う想像もつかない世界だ。
知っているのは、戦があった場所ということだけ。
そしてまた、烏天狗に狙われようとしている。
私はそんなところに行けるの……?
そんな勇気が私にあった?
また、みんなのキズと引き換えに、私は守られるの?
私は眉根を寄せて、胸に手を当てる。