狙われし姫巫女と半妖の守護者


イケメンアイドルファンで、好きなメンバーのイメージカラーTシャツを着て応援してしまうほどの熱狂ぶり。

そんなイケメン好きの癖なのか、何組の誰がかっこいいだとか、聞いてもいないのに真央はよく話す。

他所のクラスことまでよく知っているものだと半分感心してしまうくらい。

私は真央らしい話題に頬笑みながら、ご飯を大きく一口頬張った。

何を考えていたのかと問い詰められなかったことに、内心ほっとしている。

「凛も少しくらい関心ないの? 女子高生でしょ~。たとえば、あれとか?」

真央はチラチラと後ろを振り向いて、ひとりの男子を指差した。

そこには、机の縁に浅く腰かけて、楽しげに笑っている男子。

乱暴な男子とは違って豪快すぎるわけでもなければ、変にかっこつけているわけでもなくて、爽やかな笑顔を浮かべている。

「まあ、イケメンだとは思うけど」

私は頬張りすぎたご飯のせいで口ごもった。


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