狙われし姫巫女と半妖の守護者


私はただただ頭を下げて平謝り。

ニコニコ笑って答えられるこの人の素敵さに自分がどんどん恥ずかしくなって、俯いてしまう。

私よりもずっと大人な人。

「いいえ、気になさらないでください。ではそろそろ戻りますね。失礼しました」

あんずさんが障子の前に座って、戸を押し開く。

今度こそ行ってしまう。

じかにさしこむ日光に縁どられて、彼女の細い体が輝く。

白い肌が透き通るように美しくなる。

そんな姿に心は震えるけれど、私があんずさんに、本当に聞きたかったことはあれではないはずだ。

「あの……」

私は畳の上にぺたりとお尻をつけたまま、背中も丸めて彼女を見つめる。

こんなにもしつこく呼びとめる私に彼女は、かわらずまったりとした笑顔を崩さない。

私は膝の上でぎゅっと手を握った。

「紫希とは、その、お知り合いなんですか……?」


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