※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
バカって言った方がバカ




あーあ。

私って単純だな……。



ちょっと一緒の家に住んでたってだけですぐに奏のこと好きになっちゃってさ。



でも……

学校にいるときと少し違う奏を知っているのは私だけ、っていうのが

たまらなく嬉しかったりする……。




他の女の子が知らない奏を知ってるんだもんね!




ささやかな優越感を胸に秘めながら、

月曜日の朝、私は教室に入った。




「おはよ!奈央、優花っ」


「「おはよー!!」」




いつも通り、車の奏は私よりも早く学校に着く。


女の子に囲まれながら席に座っている。




なにさ!

いっつも私のことはないがしろに扱うくせに……


他の女の子には甘いんだから……。




さっき優越感に浸っていたくせに、

他の女の子達とおんなじに扱ってくれないことに寂しくなった。






< 127 / 304 >

この作品をシェア

pagetop