※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




「あ、私も帰るね。
妹のお迎えあるんだ。」


「あ、そうだよな。
引き止めて悪かった。」


「じゃあね。」



少しぎこちない作り笑いを佐伯くんに向けて、

私は正門に向かって歩き出す。




家……帰るの気まずくなっちゃった……。




その時、

手首を強く掴まれ、

後ろに少しよろけた。


「南……」


「佐伯くん?」



なんだろ。

言い忘れたことでもあったのかな……。



「…………。」


「どうしたの?」


「七尾のこと……どう思ってる?」


「え!」



何!?
私の気持ちバレてるの??






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