※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




「返事はすぐじゃなくていいから。」



それだけ言うと、

佐伯くんはまた校庭の方へ走っていってしまった。




なんか……

現実じゃないみたい。




嬉しさと、恥ずかしさと、




断る理由を考えてる悲しさが

混じりあって、

夢のなかにいるみたいな、フワフワした気持ちになる。




体中が……熱い。




奏に……会いたいな。





さっきまでケンカしてたのに、

変なの。




私はいつもよりゆっくりした足取りで保育園に向かった。







< 143 / 304 >

この作品をシェア

pagetop