※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
「返事はすぐじゃなくていいから。」
それだけ言うと、
佐伯くんはまた校庭の方へ走っていってしまった。
なんか……
現実じゃないみたい。
嬉しさと、恥ずかしさと、
断る理由を考えてる悲しさが
混じりあって、
夢のなかにいるみたいな、フワフワした気持ちになる。
体中が……熱い。
奏に……会いたいな。
さっきまでケンカしてたのに、
変なの。
私はいつもよりゆっくりした足取りで保育園に向かった。