※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
「奏……そんなに怒ってるの?」
奏は携帯から顔を上げ、私を睨んだ。
「ごめんね。
でも、佐伯くんをバカにするのはやっぱり……ダメだよ。
悪いのは私なんでしょ?」
「お前さ、なんも分かってねーな。」
「え……」
「俺が怒ってる理由。」
「私が……佐伯くんと仲良くしてたから?」
不安で文末が「?」になってしまう。
「違う。
お前が俺より佐伯をかばうからだろ。」
「え……かばったっけ?」
「かばっただろ!
俺のこと先に帰らせようとしたり、
バカって言った方がバカ、とか小学生みたいなこと言ったり……」
「だって……」
反論……できない。