※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




「奏……そんなに怒ってるの?」


奏は携帯から顔を上げ、私を睨んだ。



「ごめんね。

でも、佐伯くんをバカにするのはやっぱり……ダメだよ。

悪いのは私なんでしょ?」



「お前さ、なんも分かってねーな。」



「え……」



「俺が怒ってる理由。」



「私が……佐伯くんと仲良くしてたから?」



不安で文末が「?」になってしまう。



「違う。

お前が俺より佐伯をかばうからだろ。」



「え……かばったっけ?」



「かばっただろ!

俺のこと先に帰らせようとしたり、

バカって言った方がバカ、とか小学生みたいなこと言ったり……」



「だって……」



反論……できない。






< 146 / 304 >

この作品をシェア

pagetop