※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
奏は私をお姫様だっこしたまま部屋に行き、
クローゼットの中に二人で入った。
「ここ、廊下とか部屋よりは音遮断されてるから。」
奏は私の震える頭を優しく撫でた。
クローゼットと言うには広くて、
二人でいるには少し狭いその空間。
「ごめん……
雷……昔っから苦手で……
音聞くと動けなくなっちゃって……」
「いいよ。」
奏の顔が……
いつもより近くにある。
その熱い視線が私の体温を上げる。
「あり……がと……」
「ああ。」
いっつもわたしのこといじめるくせに、
私が本当に困ってるときは助けてくれる。
ホント
ズルいよ。