※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




「おや、今日はさくらさまもご一緒ですか?」


「ああ。あとで栞奈も来る。」


「そうですか。」



森田は少し嬉しそうに笑った。



どいつもこいつもなんだっつの。




「車広いね。
私の家の車はもっとちっちゃかったんだよ?」


「ま、外車だしな。」


「がいしゃ?」


「外国の車ってこと。」


「へー。」



さくらは興味津々といった感じで車のなかを見渡した。




「奏ぼっちゃん、そろそろクリスマスですよ?」


季節はもう12月中旬。

学校でもテストがこの間終わったばかりだった。



「そうだな。だからなんだ?」


「ご予定はないのですか?」


「ねーよ。悪いか?」


「栞奈さまのことはどう思っていらっしゃるんですか?」


「ハァッ!?」



森田を睨むが、ニッコリ営業スマイルで返された。





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