※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




栞奈side



さ、誘われちゃった!
あの奏に!!

しかもクリスマス……

恋人たちの祭典だよ?



「奈央~、優花ぁ~」


「おはよ、栞奈。」
「どうしたの?朝からテンション高くない?」


「実はね……んーっと……」



二人にはなんて言えばいいのかな……。



「奏と……クリスマス遊ぶことになって……」



そのまんま言ったら、案の定、

二人は怪訝な顔つきになった。



「ハ?なんで?フッたのに?」


「な、奈央……」


「もしかして栞奈遊ばれてるんじゃないの?
それに呼び方いつから名前になったのよー。」


「優花まで……」



完全に二人の中で奏は悪者になっている……。



やっぱり親友を騙しているのは心苦しい……。



「ねぇ、栞奈。

何か私たちに隠してない?」



「っ……」



本当のこと……

言ったら二人はどんな反応するのかな。



嘘ついてたって知ったら私のこと嫌いになるかな……。




でも……




私は重たい口を開いた。





< 172 / 304 >

この作品をシェア

pagetop