※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




「何?急に。」


「……いや、あの、クリスマスの服を買いにいきたくて。」


「ふーん。

で?その技は誰に教わったわけ。」



「は、ハ!?何、技って!自意識過剰だよ!」



ああ、もう!

自分でも何言ってんのか分かんない。



「じゃあ俺のこと誘ってるわけ?」



「えっ、さそっ!?」



「上目遣いで顔赤くしちゃってさ。

狙ってやってんなら悪質だな。」



顔が赤くなったのは違うよー!



「違う……。

ね、おやすみくれない?

せめて帰ってきてから掃除始めるのじゃダメ?」



「別にいいよ。

その代わり可愛い服選んでこいよ?」



「あ、ありがと!」




奏は穏やかに微笑んで、

私の頭をクシャッと撫でたあと、空き教室を出ていった。






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