※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




「か、帰る?」


「ケーキ買ってくか。」


「うん。」



私たちはまたデパートに戻り、

最近流行っている子供向けのキャラクターの顔の描かれたケーキを買った。



「えへへ、さくら喜ぶといいな……」


「お前からのプレゼントなら喜ぶだろ。」


「そうだね!」



私はニッコリ奏に笑いかけると、

奏は私と逆方向に顔を背けた。




「奏?」


「なんでもない。」




あ……くすぐったいヤツだ。



私もまた奏と逆方向に顔を向けた。





進展したような

気まずくなったような

不思議なデートだったな。





私たちはすっかり暗くなった頃にさくらが待つ七尾家に帰った。





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