※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
今……奏に触れたい。
ドキドキする。
私の体を
誰か他の人が操っているみたいに
私の手は奏の服を掴んだ。
身体中が熱いのに、
意識だけははっきりしてて、
目の前にいる人しか見ることができない。
「なんで答えないの?」
あ、あの体勢と一緒だ。
奈央と優花に教えてもらったヤツ。
私は自然と上目遣いで奏を見つめた。
「……っ……」
「奏……」
その瞬間、私の体はフワリと宙に浮いた。
「え、え……?」
私の背中と膝の裏に奏の体温を感じる。
「下ろして!落ちるっ」
奏はゆっくりと私の体を下ろした。
え……
ここってベッドの上なんですけど……!?