※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
「親父。仕事は?」
「おっと、やべ。
じゃあ栞奈ちゃん。仕事は明日からでいいから。
今日中に荷物を持ってきちゃいなさい。
引っ越し業者は頼んでおいたから。」
「はい。本当にありがとうございます。」
私はさくらと一緒に深々と頭を下げた。
「ハハ……他人行儀にならなくていい。
じゃあ頑張れよ。」
おじさんはせかせかと七尾くんの部屋を後にした。
「あ……えっと……」
何か言うべきだよね。
「黙っててくれてありがとう。」
「…………。」
七尾くんは私のセリフを無視して寝癖だらけの頭をガシガシと掻いた。