※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
「ハァ……ハァ……」
息続かない……。
一旦唇を離すと、私は必死に息を整える。
奏は全然平気そうなのに……。
「奏……」
「俺のこと、嫌いになった?」
私は首を横に振る。
もしも、
今のキスが私じゃなくても、女の子だったら誰でもいいっていうキスだったとしても
私は嬉しかった。
「……それでも、
スキ。
好きだよ。」
奏。
もっと一緒にいたい。
もっと私を見てほしい。
もっと触れていたい。
意地悪だけど、
ワガママだけど、
全部含めて
「好き。」
「お前、本物のバカだな。
普通こんなことされたら、泣いて『だいっきらい』とか言うだろ。」
「もっとひどいこといっぱいされてきたし。」
奏は「それもそーだな。」と言って笑った。