※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
さくら
さくら……
「……っもしもし?」
「あ、栞奈ちゃん?
もしかして授業中だった?」
「ハイ……。
あの……さくら熱出たんですか?」
「そうなの。38.7℃で結構高くて……
お迎えに来られる?
もしダメならしばらくここで寝かせたり病院に……「行きます!!!」
思わず声のトーンが大きくなる。
「が、学校……大丈夫なの?」
「さくらと比べたら学校なんてどうだっていいです!!」
「分かりました。待ってるわね?」
「お願いします……」
先生に早退することを告げ、
職員室を出た。
『学校なんてどうだっていい』なんて職員室で大声で言っちゃったから、
ちょっと気まずかった……。
とにかく早く行かないと……
私が教室の前に戻ってきた時、
ちょうどよく授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。