※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
奏side
さくらが風邪を引いた翌朝のこと。
「奏、起きて……」
あー……
何か聞こえる。
「奏……」
体がユサユサと揺すられる。
うぜーな。
俺はもっと寝てーんだよ。
「……早く朝飯取ってこい。」
「……分かった……」
あれ……
遠くの方で扉が閉まる音がした。
いつもなら
「嘘つくなー」
とか言って地面に落とすのに……。
栞奈の変な行動のせいで俺はすっかり目が覚めてしまった。