※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
やきもち
「ど、どーしよ!
全然うまくできないっ!」
私が何に焦っているかと言うと……
「もうバレンタインに突入してるよ……」
そう!
女の子が想いを伝える大事な日。
バレンタインです!
時計はもう0:00を回っているのに、
クッキーはうまくできない。
もちろんあげる相手は奏なわけで……
奏は甘いの好きそうじゃないからコーヒークッキーにしてみたけど、
形がいびつ。
それにあたしが苦いのあんまり好きじゃないから、美味しいのかもよく分かんない。
「こんなんじゃ間に合わない……」
そう呟いたとき、
後ろから声をかけられた。