※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




「おはよー、奈央、優花。」


「おはよー、栞奈!」
「今日七尾くんに渡すの?」


「え、何を?」


「そりゃもちろんチョコだよ!」


「あ……うん。そのつもり……」


優花は満足そうにうんうんと頷いている。



「でもさー、」

その時、奈央が苦笑いで私に声をかけた。

「七尾のやつ、モテモテだよ……?」



「え……」


奏の席の方を向くと、

そこには人だかりというかチョコだかりというか……

とにかく奏は女の子とチョコに囲まれていた。



「ハイ、七尾くん!」

「これゴ○ィバのなんだよ♪」

「七尾くん付き合ってー!」



ちょっと、ちょっと!!

奏にチョコなんて渡さないでよ!


あの子達に「奏にチョコ渡さないで!」なんて度胸あることきっと言えないけど……


何もしないで見てるなんてこと……

出来ないよ!




女の子達の側に行こうとしたその時、





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