※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




「お前、何やってんだよ。」


わ……怒ってる……。


「ご飯食べてただけだもん。」



「抱きしめられてたじゃねーか。」



「あの人が勝手に。

私のせいじゃない。」



「そういうこと言ってんじゃねーだろ。」



そう言うと、奏は私を力強く抱きしめた。



「心配した。」



心配……



「ごめ……ん……」



「無防備すぎ。」



「ごめん。」




しばらく抱き合ったあと、

私たちは体を離してお互いを見た。




「栞奈、今日……何の日か分かってんの?」


「うん。」


「じゃあよこせ。」



またコイツは……



「奏は他の子からいっぱいもらってるでしょ!」


「見てたのかよ……」


「見てるよ!奏は私の彼氏だもん!」




今の私、奏よりワガママじゃない?





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