※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
「もらえるもんはもらった方がいいだろ。
もらって、執事とかメイドに配るんだよ。」
「配るって……」
「たまにはアメをやらねーと、ムチばっかじゃすぐやめちまうだろ?」
「プッ」
「テメ、何笑ってんだよ!」
「だってなんか律儀でかわいくって……」
奏は私の顔を憎たらしそうに見つめた。
「奏は優しいね。」
「黙れ……」
少し照れ臭そうに私から目線をずらした。
「じゃあ、チョコ、よこせ。」
「あの……これ、あんまり美味しくないかもなんだけど……」
「もしかして手作り?」
「うん。笑わないでね……」
小さな袋を奏に手渡し、奏は中に入ったクッキーをパクリと口に含んだ。