※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
「……んんっ……」
奏から甘いキスが落とされる。
舌が絡まり、クッキーの苦味が私の口にも広がる。
「っん……はっ……」
そんな苦味をかき消すくらい甘いキス。
体が熱くって
倒れそう……。
唇が離れ、奏との間に距離ができる。
「……まだ苦い?」
「ちょっとな。」
「贅沢。」
そう言いつつも、私は背伸びをして、奏の唇に軽く触れる程度のキスをした。
「こ、これでおしまい!」
奏は珍しく顔を赤くしていた。
「そういうことしてると止まんなくなるよ?」
「は、ハ!!?」
私が風邪を引いた日のことが頭をよぎる。
奏はフッと息を漏らし、私の首にキスをした。
「ま、おしまい、って言われたし、今日はやめるよ。
次体育。早く行くぞ。」
「ん……」
熱を持つ首を触りながら、
私たちは空き教室を後にした。