※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
倒れかかった私を奏は軽々と支えた。
「ほせー腕だな。」
「あんたまだ着てないじゃん!」
「喚くな。」
そう言うと、奏は私を引き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。
私は目の前に奏の地肌があるわけで……
「ちょ、わー!ぎゃー!変態!!」
ここぞとばかりにわめき散らした。
「うっせーよ。」
「服着たら静かにします!」
奏は黙って私との距離を離した。
ホッ…
よかった……。
安心したのも束の間。
「えっ!」
奏は私の手をグイグイ引っ張り、進んでいく。
繋いだ手から湯上がりの熱が伝わり、
風を通してシャンプーの香りがする。
もう心臓もたないよ……。