※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
「ハァ……ハァ……」
無我夢中に走ったが、
途中で疲れ、道の真ん中で立ち止まった。
病院……
この近くだと大学病院がある。
きっとそこに……
「栞奈さまっ」
後ろから声をかけられ、ゆっくりと振り向く。
「森田さん……」
そこには車に乗った森田さんがいた。
後部座席にはさくらも乗っていた。
「乗ってください。
徒歩では遠い距離です。」
「…………。」
「栞奈さま!」
「え、は、はいっ……」
私は正常に動かない頭を抱えて車に乗った。