※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




泣きじゃくる私の頭を森田さんが撫でている。


優しく、温かい手。



「奏……

死なないで……」










「バーカ。

勝手に殺すな。」




















ガバッと顔を上げる。




私の頭にあった手はなぜか奏のところへ戻っていった。





「生きて……

え、頭……撫でて……え……」



「なにテンパってんだよ、バーカ。」




奏がいつも通りの優しい笑顔で笑った。




「栞奈さま。ぼっちゃんは死んでなんていませんよ!」



森田さんは口許を押さえて笑っている。







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