※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
もう頭の中大パニックだし……。
教会の中の小部屋に放り込まれ、見知ったメイドさんたちに囲まれる。
「これを着てください!」
手渡されたのは綺麗なウェディングドレス。
「わ……キレイ……。」
私がこんなの着るなんて……。
嬉しいけど……
なんか……
「どうされました?栞奈さま。」
「あ……あの!!
やっぱりこっち!こっちの服で式を挙げたいです!」
「えっ……なんで、こんな……」
「いいんです!」
私はメイドさんの言うことも聞かず、その服を身にまとった。
「会場はこちらです、栞奈さま。」
メイドさんに案内された先。
重々しい扉。
少し漏れてくる楽しそうな笑い声。
「よしっ……」
この扉の先に
私の未来がある。
私はゆっくりと扉を開けた。