※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
パンッ
パンッ
「へ……」
突然のクラッカー音。
「おねーちゃーん!!」
真っ先に抱きついてきたのはさくら。
「さくらもいたんだ!」
そのさくらをぎゅーっと抱きしめた。
「お前、なんて格好してんだよ。」
顔をあげると、見知った執事さん、メイドさんとおじさん。
そして声の主は奏。
「か、栞奈さま!
お着替えください!
結婚式でメイド服だなんて!」
森田さんが焦ったように言う。
「フフ……
いいんです。
私はメイドですから。
あんな綺麗なドレス似合いませんよ。」
「まったく……」
奏が呆れたようにため息をつくけど、
その口許には笑みが浮かんでいた。