※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




「ここ教会だけどさ、

俺は『病めるときもー』とかいうのを誓いたいわけじゃない。

そんなん神前で約束したって別れるときは問答無用だしな。」



「なんでそんなひねくれたこと言うかなー。」



「だから神なんかに誓わなくていいから。

俺に誓え。


ずっと俺に着いてこい。」



「誓いますよ!俺様バーカ!」



ホント、自分と神様並べちゃうなんてどんだけバカなのよ!



私たちが体を離すと、おじさんが近づいてきた。


「おじさん……」


「栞奈ちゃん。奏のこと、よろしく頼むよ。」


「…………。

おじさん。ぎゅってしてもいいですか?」



おじさんはにっこり笑って腕を広げた。






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