※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
その腕の中に飛び込む。
「おじさんっ……
本当に、本当に、ありがとうございました!
私たちを娘にしてくれて。
奏に出会わせてくれて。」
「礼を言いたいのはこっちだよ。
これで栞奈ちゃんとさくらちゃんは養子じゃない、本当の娘になったんだ。
こんなに嬉しいことはない。」
「私はきっと、おじさんがいなかったら
ずっと泣いてばっかりでした。
嬉し涙を流すことなんてきっとなかった。
全部おじさんに出会えたから……。」
「おい、栞奈。
俺との抱擁の後味をそんなおっさんとのハグでかき消すなよな。」
「おっさんじゃない!!お義父さん!!!」
「おとーさん!!」
私が大声を出したので、奏はひるみ、
さくらまでおじさんに抱きついた。