※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




その腕の中に飛び込む。



「おじさんっ……

本当に、本当に、ありがとうございました!

私たちを娘にしてくれて。
奏に出会わせてくれて。」



「礼を言いたいのはこっちだよ。

これで栞奈ちゃんとさくらちゃんは養子じゃない、本当の娘になったんだ。

こんなに嬉しいことはない。」



「私はきっと、おじさんがいなかったら

ずっと泣いてばっかりでした。

嬉し涙を流すことなんてきっとなかった。



全部おじさんに出会えたから……。」




「おい、栞奈。

俺との抱擁の後味をそんなおっさんとのハグでかき消すなよな。」


「おっさんじゃない!!お義父さん!!!」


「おとーさん!!」



私が大声を出したので、奏はひるみ、

さくらまでおじさんに抱きついた。





< 287 / 304 >

この作品をシェア

pagetop