※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
おまけ
私たちの結婚式から数ヵ月が経った頃
ある土曜日……。
「おねーちゃん!早く帰ってきてね。」
「うん!昼過ぎには終わるから。
いい子にしててね、さくら。」
もちろん私は毎日メイドとして激務をこなしている。
そしてこちらももちろん……
「遅い。腹へってんだよ、バカ。もっと急いで来い。」
「す……すみませんね……。」
ドSっぷりはご健在。
奏サマの食事をテーブルに並べ、
私も向かい合ってパンを頬張る。
「お前、明日誕生日だろ?」
「え!よく知ってるね。」
わぁ
ちょっぴり嬉しい……
「お前みたいに恋人の誕生日忘れたりしないから。」
「あれは忘れてたんじゃなくて知らなかったの!!」
「つまりは俺の生誕を祝う気すらなかったってことだ。」
「ち、違うし……。」
相変わらずの減らず口。