※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
おまけ




私たちの結婚式から数ヵ月が経った頃

ある土曜日……。



「おねーちゃん!早く帰ってきてね。」


「うん!昼過ぎには終わるから。

いい子にしててね、さくら。」



もちろん私は毎日メイドとして激務をこなしている。



そしてこちらももちろん……



「遅い。腹へってんだよ、バカ。もっと急いで来い。」


「す……すみませんね……。」



ドSっぷりはご健在。




奏サマの食事をテーブルに並べ、

私も向かい合ってパンを頬張る。



「お前、明日誕生日だろ?」


「え!よく知ってるね。」



わぁ

ちょっぴり嬉しい……



「お前みたいに恋人の誕生日忘れたりしないから。」


「あれは忘れてたんじゃなくて知らなかったの!!」


「つまりは俺の生誕を祝う気すらなかったってことだ。」



「ち、違うし……。」




相変わらずの減らず口。





< 290 / 304 >

この作品をシェア

pagetop