※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




私が教室に入ると、

奏はドアを閉めるよう言った。




「栞奈。」



名前で……

呼ばないでほしい。


すごく

苦しくなる。




「お前は俺のメイドだよな。」


「え……うん。」


「じゃあ飲み物買ってこい。

あと七尾くんは体調悪くなったって先生に言っとけ。」


「え……ハ?」


「早くしろ。メイドだろ?」




おじさん!!


あなたは息子を見くびっています!



今まさにメイドだからと言ってパシリにしようとしてますよー!




「メイドはパシリじゃないので。」



素早く立ち去ろうとすると、

腕を強く掴まれた。






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