群青の空
プロローグ
幼少期編
俺達は幼馴染みだった。
「ジョー! 」
「あっ! ペトラ! 」
俺はペトラより一歳年上だった。
ペトラのことを、幼いときは妹のように感じていた。
「はい! 」
「有り難う、ペトラ。上手にできてるよ」
結局俺はあいつと一緒に入団したのだが。
「えへへ」
「何勝手に死んでるんだよ……」
ペトラはリヴァイ班に大抜擢された。
それは構わない。
俺だって、彼女の出世を心から祝った。
「馬鹿野郎……」
わかっていた。
俺達はいつ死んでもおかしくないことくらい。
「俺は--お前のことが--」
だが、わかっていなかった。
俺達はいつ死んでもおかしくないことを。
「好きなんだよ--」
「ジョー? 」
心配そうなペトラの顔が見えた。
綺麗な茶髪に大きな瞳が似合う。
「ああ、ごめん」
「泣いてるの? 」
「えっ? 」
言われてみると、頬に雫が伝っているのがわかった。
「ジョー、やなことあった? 」
「そんなことないよ、ほら」
ジョーは涙をゴシゴシ拭いて笑った。
「そっか。ね、ジョー。わたし、兵士なるの待っててね。一緒に兵士なろ」
「そうだな。でもペトラわざわざ兵士にならなくていいんじゃないか? お父さん心配するぞ」
そう言うとペトラはムッとした顔をする。
「やだ! ジョーと一緒に行く! 」
わかったわかった、と苦笑する。
何も変わらない今日という日々。
それが毎日続くものだと思っていた。
「ジョー! 」
「あっ! ペトラ! 」
俺はペトラより一歳年上だった。
ペトラのことを、幼いときは妹のように感じていた。
「はい! 」
「有り難う、ペトラ。上手にできてるよ」
結局俺はあいつと一緒に入団したのだが。
「えへへ」
「何勝手に死んでるんだよ……」
ペトラはリヴァイ班に大抜擢された。
それは構わない。
俺だって、彼女の出世を心から祝った。
「馬鹿野郎……」
わかっていた。
俺達はいつ死んでもおかしくないことくらい。
「俺は--お前のことが--」
だが、わかっていなかった。
俺達はいつ死んでもおかしくないことを。
「好きなんだよ--」
「ジョー? 」
心配そうなペトラの顔が見えた。
綺麗な茶髪に大きな瞳が似合う。
「ああ、ごめん」
「泣いてるの? 」
「えっ? 」
言われてみると、頬に雫が伝っているのがわかった。
「ジョー、やなことあった? 」
「そんなことないよ、ほら」
ジョーは涙をゴシゴシ拭いて笑った。
「そっか。ね、ジョー。わたし、兵士なるの待っててね。一緒に兵士なろ」
「そうだな。でもペトラわざわざ兵士にならなくていいんじゃないか? お父さん心配するぞ」
そう言うとペトラはムッとした顔をする。
「やだ! ジョーと一緒に行く! 」
わかったわかった、と苦笑する。
何も変わらない今日という日々。
それが毎日続くものだと思っていた。
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