夏の夜に咲く恋花火 ~夏祭り~
「神山さんも、花火大会行くの?」
相川君に再び名前を呼ばれたことに、私の胸のドキドキは止まらない。
「は…はい!!もちろんです!!」
せっかく話しかけてもらえたのに、私はこれしか答えられなかった。
相川君が私の名前を呼んでくれた。
入社して以来の大事件です…
今の一瞬で私の気持ちはますます大きくなりました。
相川君の笑い声が聞こえる中、私はゆっくりと席につき、伝票にはんこを押し始めた。
単調な仕事しか今はできそうにない。
頭の中は、相川君でいっぱいだから…