夏の夜に咲く恋花火 ~夏祭り~
第2章~赤い下着に魔法をかけて…~
花火大会の日、
相川君はどんなネクタイをしてくるのだろう。
私のお気に入りのシャツを着てくれるかな?
きっと、相川君もお気に入りなんだ…
襟だけ白で、ブルーのストライプのシャツ。
相川君は夏になっても、半袖は着ない。
腕まくりした腕の筋肉も、ちゃんとチェック済み。
夏の相川君は、いつもひじまでシャツの袖をまくり、
シルバーの腕時計がひんやりとして気持ち良さそうなんだ。
春と夏の相川君しかまだ知らない。
それなのに、こんなに好き。
秋の相川君をまだ見たことがない。
木枯らしに吹かれて寒そうに歩く姿を想像する。
冬の相川君は、どんなコートを着て、
どんなマフラーをして、どんな風にクリスマスを過ごすんだろう。