私の歩む道

次の日


私は、いつものように、遅刻をした。



「おい、椎名、また遅刻か。」



先生がいちいち声をかけてくる。



わかってるなら何も言わないでほしい。



「すいませんでした。」


本当にそんな事思ってないけど、適当に謝っておいた。




私は、カバンをおろし、教科書を机に入れ、席についた。



「朝の会始めるから、静かにしろー、」


私の担任は、身長の小さい男の人。



後ろの方がうっすらハゲてる。


けど、優しくて、面白い。


遅刻にたいしては、いちいちうるさいけど。



長い長い朝の会も授業も終わった。


今日1日、雛ちゃんとは、関わってない。



私が避けてたから。



放課後になり、部活に行こうとした時、




「優香!」



げっ。



話し掛けられてしまった。



無視するわけにはいかなくて、私は答えた。



「な、何?」



「あいつの件、どうなった?」



あいつの事とは、杏ちゃんの事だろう。



すぐに予想がついた。



私は、言うはずのなかった言葉が無意識に出た。



「もう、やめなよ。」


「は?」



「やめろって言ってるの。」


「はぁ?なにいってんの?」



「私、もう関わらないから。」



私はそのまま走って部活へと向かった。



あんなこと、言うつもりじゃなかった。


しかも、態度が冷たくなってしまった。



今になって後悔してる自分がバカみたい。



『やめてあげなよ?』って、優しく言ってあげたかった。



なのに…

























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