アイ・哀しみのルーツ【いのりのうた・十五歳の系図】
勢い良く乗り込んだ電車はガラガラだった。
終点まで後三駅。
東京の駅を出た時はラッシュ状態の車内も、一時間も経つと確実に座れる。
私は入った時とは違い、余裕をみせてゆっくりと着席した。
思ってた以上に空いていたので拍子抜けを食らったためだった。
だから急に恥ずかしくなったのだ。
そりゃそうだ。
此処は最寄り駅の一つ先だったのだ。
私はそのことをすっかり忘れたいたのだった。
約二時間。
何度か乗り換えてようやく目的地。
母の実家のある田舎の駅に着いた。
田舎と言えば、私の所もかなり田舎なのだけど……
その後バス停に移動した。
一時間に一本あるかないかだった。
(やっぱり田舎だな)
ふと、そんなことを思った。
やっと、お祖母ちゃんの家から一番近いバス停に着いた。
でもその時は、お昼を大きく回っていた。
昼ご飯は、途中下車駅の中にある立ち食いで済ませていた。
電車の待ち時間が長いからゆっくり食べても間に合うからだった。
そのことは伯母には連絡しておいた。
お昼少し前のことだった。
伯母は……
『何言ってるの。家で食べればいいのに』
そう言ってくれた。
嬉しかった。
優しい伯母の顔を思い出しては泣いていた。
(ごめんなさい……。伯母さん許して。……私どうしても母の苦しみと、私の産まれて来た訳を知りたいの)
私は其処でもう一度決意した。
終点まで後三駅。
東京の駅を出た時はラッシュ状態の車内も、一時間も経つと確実に座れる。
私は入った時とは違い、余裕をみせてゆっくりと着席した。
思ってた以上に空いていたので拍子抜けを食らったためだった。
だから急に恥ずかしくなったのだ。
そりゃそうだ。
此処は最寄り駅の一つ先だったのだ。
私はそのことをすっかり忘れたいたのだった。
約二時間。
何度か乗り換えてようやく目的地。
母の実家のある田舎の駅に着いた。
田舎と言えば、私の所もかなり田舎なのだけど……
その後バス停に移動した。
一時間に一本あるかないかだった。
(やっぱり田舎だな)
ふと、そんなことを思った。
やっと、お祖母ちゃんの家から一番近いバス停に着いた。
でもその時は、お昼を大きく回っていた。
昼ご飯は、途中下車駅の中にある立ち食いで済ませていた。
電車の待ち時間が長いからゆっくり食べても間に合うからだった。
そのことは伯母には連絡しておいた。
お昼少し前のことだった。
伯母は……
『何言ってるの。家で食べればいいのに』
そう言ってくれた。
嬉しかった。
優しい伯母の顔を思い出しては泣いていた。
(ごめんなさい……。伯母さん許して。……私どうしても母の苦しみと、私の産まれて来た訳を知りたいの)
私は其処でもう一度決意した。